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「白鳥とコウモリ」の感想

久しぶりに本屋に立ち寄って、東野圭吾さんの新作を目にしてしまったら買うしかない。普段は電子書籍でしか本を購入しないが、どうやら東野圭吾さんの作品は電子書籍化されていないらしい。私は紙の本でも、電子の本でも読めればいいので早速、「白鳥とコウモリ」を購入して読んでみた。

目次

  1. 加害者家族の生活が一変
  2. 加害者家族と被害者家族の協力プレー
  3. まとめ

1. 加害者家族の生活が一変

弁護士が遺体で見つかって、とある容疑者の1人が自供するところから物語が始まる。 容疑者の息子は、突然、加害者側の家族になりネットで特定されてしまう。その影響で会社からは休職扱いにされてしまい、生活環境が一変する。

容疑者の1人が割と序盤に自供してしまうので、物語の後半に確実に別の真相が明らかになっていくんだろうなという推測が出来てしまうぐらいに本作は少しボリュームがある。現代に良くあるネットでの特定から加害者側の生活が一変してしまうところに妙にリアリティを感じます。

2. 加害者家族と被害者家族の協力プレー

容疑者の供述に違和感があると感じた。同じ目的で加害者家族と被害者家族がそれぞれ真相を明らかにしようと行動していた。そしたら、偶然出会うことになる。加害者家族と被害者家族は協力して真相を明らかにしようとする。

容疑者は過去の事件をきっかけに新たに事件を起こしてしまうのだけれど、そのために過去の事件に遡って当時の関係者に話を聞きにいく。 2017年の東京で起きた事件と1984年の愛知で起きた過去の事件を関連付けるために33年前の当時の関係者に話を聞きに行くのだが、このあたりは少し話が強引に進むなと感じる。30年以上前に起きた事件の記憶を鮮明に覚えていられるだろうか。覚えていたとしても記憶が曖昧にならないのだろうか。そんな疑問を持ってしまった。

やがて、真相が明らかになり、被害者と容疑者の関係が判明する。33年の時を超えても繰り返してしまう罪と罰の因果関係が少々、強引でもあり結末は少し悲しい。

3. まとめ

相変わらず東野圭吾さんの作品は読みやすくて、あっと言う間に読み終えてしまいます。個人的には本作は、サイエンス要素が弱いのがちょっと残念でした。 人間模様が中心で、事件に関わる人々の生活について考えさせられる作品ですね。 昨今のどんな話題でも面白可笑しく騒ぐ状況が少しでも緩和すれば良いのにと感じました。